8年前の夏

投稿日: 2010/09/27 3:17:51

社本善幸氏撮影2002.08.27

8年前、テンセグリティーを太平洋の海岸で展示した。

これはそのときの写真。豊橋のアーチストが集まり、知人のアートプロデューサー金田正司に誘われてて参加した現代美術の野外展である。

垂木に麻縄用いた簡素な材料だが、2週間ほど展示した記憶がある、その間台風があり、雨や風がかなり激しかった。

現地に材料を持ち込み一日かかって組み立てた。

テンセグリティーの種類は、核模型をゾーン30面体(菱形30面体)/ケプラーの30面体とし、それに対応する多軸体より導く形態。

当初は砂浜に直接置く状態で組み立てていたが、かなりの自重でかたちが歪になってしまった。

そこで、急きょ竹を近くの竹林で切り取ってきて砂浜に打ち込み柱を立てた。そしてその場に集まっていた参加者の数人で本体を持ち上げて固定した。

写真中央に私がいて、話している隣のひとは正面の大きな犬を飼う通りがかりの人。さまざまなアーチストや知人・友人との再会や浜辺に来る人たちとの出会いがあり有意義であった。

その活動資金はほとんど参加者が自費でまかなう自主的な活動だった。そこには市民が主体とする創作活動と啓蒙・啓発活動があった。そして、そこにコミュニケーションや出会い・学びが発生する活動の原点を体験した。