トラス構造(拡張型)
前述の実施例で示した構造体を単体とすれば、次に示す実施例はその変容した形態である。その内部空間は拡大し、より大規模な構築物を目的とするにふさわしい構造体となる。以下、その変容について図面を参照に述べる。
ゾーン多面体は、体を形成する座標軸構成に基づき、形態の相互連結や拡大が可能となる性質を有している。この性質は、本発明においてゾーン多面体のみならず、ゾーン多軸体・中空状構造体、さらにドーム型構造体においても引き継がれることになる。
本実施例はこの性質を利用して前実施例で示した構造体の変容例を示す。そこで第四工程であるドーム型構造体の形成段階よりその変容を説明する。
図70で示したドーム型構造体L11aにおいて、その構造体が当該ゾーン多面体より引き継いだ座標軸(B21,B27)に平行に位置する各構造用要素の中間部を延長することで内部空間の拡大を行なう。
この延長によってその内部空間が拡大した構造体の平面敷地図を図74で示す。この図は、座標軸B20の方向より見る該座標軸に平行に位置する構造用要素、すなわち柱状立体トラスの設置を示している。この図から、座標軸B20を中心に単体のドーム型構造体L11aが座標軸B21の方向にその構造を延長し、さらにその延長構造が座標軸B27の方向に延長することによってその内部空間が拡大していることが理解できるであろう。
そしてこの平面敷地図上に形成するドーム型構造体L12aを次の図75で示す。なお、構造体の拡大にともない、支柱となる構造用要素を設置面に向けて固定するため適宜延長する必要がある。また、補助的に構造用要素が必要ならば、例えば図の構造用要素(J129a,J125b)が示すように延長方向に同様の構造用要素を平行に備えつければよい。
最後に、この様に形成する骨組みにパネル形状の構造用要素を備えた第二のドーム型の構造体L12bを図76で示す。
なお、この構造体から最終構築物を求めるならば、その開口部を覆うパネル形状はこの構造体の規則的な形態に調和することが好ましい。図77においてその一例を示す。
ゾーン90多軸体に準じるトラス構造ドーム
図70
ドームの拡張を示す平面図
図74
拡張型のドームのトラス構造
図75
ゾーン90多軸体に準じる拡張型ドーム
図77
第三の建築様式
パネル張りのトラス構造ドーム
図76
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