人間の調和的発展のための建築

文明の転換期にあって、来るべき新たな文明とは、自然と一体となる人間の営みであり、今日人をそこへと導く覚醒があらゆ分野で求められる。

芸術とは、人間の魂を高次の段階へと移行させるポータル（扉）である。それを建築として表現した場合、その入り口は、自然法則に基づいた幾何学的な構成や構造から導かれる。

この「人間の調和的発展のための建築」と称した小作品は、それを具現化したものであり、モデルの各所には鉱物界や植物界そして生命エネルギーに共通の原初的形態や記号が含まれている。それらすべては自然法則に基づく形態から導かれるものであり、恣意的な要素は含まれてはいない。

それによってこの建築は、後に続く世代と共有することのできる造形的知識や情報となっていく。